娘を抱えて✕✕するぞ!!

未来園長たぬきの絵日記

書評『育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児へ」』

育休を取得している、たぬきです。
娘、妻、息子の4人家族です。
日々起きた出来事を漫画にしていきます。

f:id:miraiencho:20181120005534p:plain

最近、参考程度に登録した転職サイトからものすごい熱心に、ぜひ「あなたに」来てほしいのです、なんて熱烈に誘ってくれるものだから、

 

じゃあ、たまにはチヤホヤしてもらって自己肯定感高めちゃおうかと新宿までホイホイいきました。

事前に自分の経歴を送って、仕事で得られた強みもそれとなく(それでもA3用紙いっぱいに)しっかりと書いて提出。

 

育休中ということは書こうか迷ったのだけど、
特に面接本番でもないしと思い、素直に1年取ってます、
ま、いっか」という感じで最後に書いておいた。

 

さあ、どこからでも質問してくれ!(なるべく誉めてくれ)
と心構えていたのに、

 

やれ

・育休はブランクと見なされます 

だとか

・復帰後1年くらい仕事しないと不利です

という話が最初にあって、

なんか求人票を3枚くらいもらったけど、
受かるとは思えませんみたいな感じで渡された。

 

たまにしか人と話さないのに、

こんなお説教諭されの間みたいな空間はイヤだと思ったので、

30分ちょっとで帰ったのでした。

 

もう「育休はブランク」という言葉が
言い当てられて、痛いところ突かれちゃってショックだったのか、
いや、こんなに忙しくて、でも、もがき苦しんでいるのだから認めてよ!なのか

どっちなんだろう、なんか両方の気持ちでモヤってしまった。

 

 

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

 

 

 

今日はこの本のレビューをします。

 

すでに「共稼ぎが6割の時代」なのだ

まず、目を引く数字が記述されている。

 

厚生労働省がまとめた2015年の国民生活基礎調査によると、18才未満の子どもがいる母親のうち、仕事をしている人(共稼ぎ)の割合は過去最高の68.1%に達した。

1980年は約3割、

1990年ごろに逆転し、拮抗したあと、

2000年からは共稼ぎが専業主婦の割合を引き離す一方だ。

 

 

 

本ではその理由を2点述べている。

  • 高等教育を受けた女性のキャリアへの考え方が変化した為
  • 年功序列が一部廃止されて、家計が厳しくなったため

 

 

この2つ、実は相乗効果がある。

  1. 共稼ぎで夫婦ともに忙しくなる
  2. 職場/保育園/自宅の三角形を小さくする(都市部に住む)
  3. 都市部は住宅費がバカ高い
  4. 家計が厳しく、共稼ぎが必須条件になる

 

共稼ぎは今後も増えていくと考えられる。

 

そして

家計のみならず、

子どもの送り迎え、幼稚園PTAの対応、風邪やトラブル、

夫婦で協働で対応していく時代に直面していく社会に突入しているのだ。

 

「チーム育児の体制づくり」を夫婦で

いかに早く作れるか。なのだ。

 

子育ての時期、それは新リーダーとして成長の時期

子育て世代である我々は、

同時に会社においては中堅として『リーダーシップ』を求められる立場だ。

 

若手の頃の、マニュアルに従うような仕事に加えて、

新規事業開発室の主任をやってみないか?」のような、

難しい話も来るかもしれない。

 

挑戦的で責任を伴う仕事は自分の成長になり、ワクワクする。

そして、不安もはらんでいる分、

仕事に没頭して不安振り払おうとする。

 

担当部門の代表者として他の部署との調整根回し下打ち合わせ

十分すぎるほどに。

事前にスケジュールの策定共有は必須。

 

夕方4時くらいになって「あの件、みんな忘れてるかも」なんて思ったら

「念のため確認メールを送らせていただきます」ってのもこれでもかって程に。

 

 

 

後輩もいたら、時間をかけて何度も教える必要があるし、

それを通して自分が受けた指導を思い出したり。

 

エネルギーも時間もドンドン費やしたいし、

それが無駄にならないような手ごたえも感じている

 

そんな時、「熱が高いからお迎えに来てください」なんて電話をもらった日には

「イヤイヤイヤ困るっっ」ってなる。

 

「家族が優先ですよ(ニコッ」なんて同僚に言われても

「(そんなのはわかってるよ!でもさあ)」なんて頭の中で追い込まれる。

 

チーム育児の体制づくり

3歳になり、幼稚園に通いだした娘は「女友達」ができずに悩んでいた。

 

愛嬌を大切にして育てたウチの娘は、

一発芸やら変なダンスやらを披露し、

男の子と大声を出しながら走り回っているようだ。

 

でも、女の子の友達が出来ない。

家族ごっこ(おままごと)が毎日開かれているようだが、

エミだけ入れてもらえない」と泣きそうになりながら話す。

 

ちなみに、この話を娘はママだけに話す。

こういうシリアスな話は、お母さんだけに話すのだ、娘は。

 

そんな頃、

父親参観に行った。

 

3歳の女の子たちの成長は凄い

父の日にちなんで、お父さんの絵を描いてくれていて、それが貼ってあった。

 

ちゃんと顔っぽく書いていたり、虹のきれいな絵を描いてる子もいた。

それらの上手な絵は、みんな女の子

 

 

男の子の絵は、豪快というか、爆発しているというか、ヘタ(笑)だ。

 

うちの娘の絵は、黒と紫でグルグルグルっと塗りつぶした、

毛むくじゃらのマリモ?のような物体がそこに描いてあった。

これが自分(父)、らしい。

まさかこれがウチの娘の!って笑ってしまった

 

なんか、わかったぞ。

 

 

 

子育てに関して、課題は小さいものから深刻なものまで、
無限にやってくる。

それらにマニュアルはなく、解決方法を自分で考えなければならない。

 

その中では、

  • 育児情報の共有(妻と問題の共有)
  • 家庭外との連携(先生に相談)
  • 育児の実行(フォロー)

を行っていかなければならない。

それをあらかじめ策定してある

  • 育児の協働計画(先生へのアポイント、先生に相談に行く)

 に練りこんでいく必要があるのだ。

 

f:id:miraiencho:20190703144621p:plain

育児は仕事の役に立つ まとめ

これって、仕事と似てるし、役に立ちそうじゃない?

 

 

決まった形がなく、他の人との調整が必要な仕事。

 

本の前書きで、

「仕事の能力をあげるため」に、わざわざ「育児」をするわけではありません。

(中略)それでも、それでも、

育児は仕事の役に立つ

その可能性を世に問いたいのです。

 

「迷惑をかけてしまってるんじゃないか」と

「引け目」を感じてしまっている人へ。